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うまいたべもの

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和菓子で一番好きなお菓子は何ですか^^?

私はズバリ、(こしあんたっぷりの)最中。

さくふわの薄皮とたっぷりのあんこをダイレクトに楽しめる、まさにキングオブ和菓子!

米や野菜を実家から送ってもらう時には必ず、四国名物「柴田の最中」を入れてもらうくらい、最中が好きです。

写真は柴田さんのじゃなくて、ぽんたの通う水泳教室近くにある和菓子やあもや南春日のもの。

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最中のおともは森下典子さんの「いとしいたべもの」。
先日読了しました。

「こいしいたべもの」は3日で、「いとしいたべもの」は結婚式の余興に時間を取られたこともあり、半月ほど費やしてしまいました。

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1話目に出てくるのは、森下さんが子供の頃大好きだったという「オムライス」。

時代は移り変われど、オムライスは子供が大好きな食べ物ですよね。
このイラストを見るだけで、お腹がグー。

うちの子たちももれなくオムライスが大好きで、午前中授業の日、休日ランチ、お弁当にもよく作ります。
冷凍室でカチカチに固まった冷凍ごはんを、レンジでチンしてね。

本には「オムライスは冷やごはんの再利用法だ」と。

・・・・・なるほどそのとおり!

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森下さんが小学六年生の時に初めて食べて感動したという「サッポロ一番みそラーメン」。

私の実家では袋ラーメンといえば「醤油とんこつ」か「塩」だったので、みそ味は食べたことがありませんでした。
ラーメンエッセイを読んでどうしてもサッポロ一番みそラーメンが食べたくなり、その日のうちにスーパーに買いに走りました。(こういう行動力は早い!)

森下さんのいう具たっぷりのみそラーメンを、今晩の夕食に!

夜ご飯に袋ラーメンなんてどうなの?と思われるかもしれませんが、うちの住人たちはラーメンが大好きなのでむしろ歓迎されます。
旦那も子供も、残りの1本まで惜しむように食べました。

みそラーメンの袋を見て一番喜んだのは旦那で
「お!サッポロラーメンといえばみそで間違いなし!お願いだから具はネギだけにして!」

ネギだけなんて味気ない、うどんも素麺もラーメンも、うちは野菜たっぷりのちゃんぽん式ですよ。
森下さんも具だくさんだからこそと言ってますよ。
( 旦那だけ具を別皿に装いましたけど )

ラーメンは豚骨一辺倒の私ですが、なんだか新境地を見たような・・・そんな夕飯になりました。

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次々と心に響く食べ物が登場します。

風邪をこじらせた時にゆきひらの土鍋で食べた「おかゆ」のエピソードでは、「この世で一番うまいもの」が何かが書かれています。

おかゆエッセイを読みながら、私の頭の中は自分の中学時代にタイムトリップ。

体調を崩して食が進まない時、数日ぶりに口にした食べ物が「ニラ雑炊」でした。

にんじん、椎茸、そしてたっぷりのニラ、溶き卵でふわりと覆われたニラ雑炊。
森下さんの言う「おかゆ」が私にとってまさにそれでした。

それからしばらく雑炊にはまり、受験勉強の夜食にも雑炊を母に作ってもらい、早朝授業がある冬の朝も、雑炊モーニング。
自分専用のひとり土鍋なんかも買ってもらって、雑炊ブームはけっこう長く続きました^^

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カバーにもなっているメロンパンは「黄色い初恋」というタイトル。

小学二年生の森下さんにとってあこがれだったというメロンパンは、当時は雲の上の存在で、食べたいと言ってすぐに食べることはできなかったそうです。
味、食感、香り・・・メロンパンへの熱い想いを巡らせ1年、ついにメロンパンを買いに行く日がやってきました。しかも初めてもらったお小遣いで(涙)!

どうだった!それでどうだった!?読んでいる私も気が逸ります。

「覚えているのは、白い紙袋からメロンパンを取り出しながら手が震えたことと、思い切りかぶりついた瞬間、ふわんと漂った香料のめくるめく匂い。
そしてカリフラワー状のものが、パラパラと壁土のようにこぼれ始めたと思ったら、何かが突然、」

「がばっと「カツラ」のように剥がれ落ちた時の、えっ!?という衝撃である。」

「レモン色のもこもこが剥がれ落ちると、下から現れたのは、白いパンであった。味も素っ気もない、ただのパン・・・。」

「幻滅というものを味わった・・・。」

もう「うんうん!」と笑うしかありませんよね。
1年越しで片思いした君は、失恋どころか幻滅だったという結末(笑)。

黄色い君に期待を裏切られた森下さんですが、それでもメロンパンは買わずにいられないそうです。

「メロンパンを食べているとき、私はきっと、実際に舌先で感じる味ではなく、子供の頃、心に思い描いた味を、記憶の中から取りだして味わっているのだ。」

「大人になった私は食べたいものを何でも自由に食べれることができる。けれど、気がついたら、もうあの頃のように創造力の全てを傾けてまで食べたいものは、ない。」

「うんうん」と頷いてしまいますよね。

飲みたいわけではないんだけど「メローイエロー」、食べたいわけではないけどスナック菓子の「ポテトフライ」・・・
子供の頃憧れた食べ物や懐かしい食べ物を見ると、無性にそんな気持ちになりますよね。

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たねやの「本生水羊羹」が食べたくてしかたありません!!

「雪国の駒子」とか「若い女」とか、「ううん、噛まなくて結構よ。あたくしの方から参ります」とか。

若い女に溺れる男の気持ちになると言われたら、そら一度は食べてみたい。

「こんな女(たねやの本生水羊羹)にかかったら、男なんぞ、赤子の手をひねるよう」

骨抜きになってしまうという、たねやの本生水羊羹!
年内に絶対食べてやると誓いました。

ちなみに「トンネルを抜けると雪国であった」で有名な川端康成の名作「雪国」は不倫物語です。

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森下さんだったら「あもやの最中」をどう形容するのか、何に例えるのか、、、。

 うーーーーーん (ぱくっ)

        うーーーーーーーーーん (ぱくっ)

うーーーーーーーーーーん・・・・!

( ぱくぱくぱく・・・・・・・)



そんなこと考えてたら、 も なかった わ!
(最中がもう無くなってしまっていた)








うまいッ(最中が)!



ち ーーーーーーーーーーーーーーーーー ん








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