2024年 05月 31日
知っているか、いないか
この季節になると写真を載せて、毎年書いていますね。
「たねやの水羊羹」が食べたくなるということを。
映画「日日是好日」の原作にもなった、森下典子さんのエッセイ「日日是好日」は5年前に。
それからすぐに映画も見て先日、今年3月に発売された「茶の湯の冒険」を読みました。
「茶の湯の冒険」は、映画「日日是好日」のメイキングが綴られたドキュメンタリー本。
森下さんのことは何度もブログに書いてきたので経緯は割愛させて頂きますが、森下さんといえば「お茶」です。
なんと森下さん、原作者としてだけではなく、茶道主導者として映画作りに参加されていたというではありませんか。
これは「茶の湯の冒険」を読むまで知らなかった・・・
これは映画をもう一度見なくては!
本を読み終わってから映画を見ようと決めていましたが、読んでいるともう・・・
見たくて見たくてしかたがない。
リモコンに何度手を伸ばしそうになったことかわかりません。
読み終わるまではとグッとこらえ、先日ようやく読了です!
Amazonプライムにあってよかったーーーーー!
一度目を見るより二度目を見る時の方が「待ってました!」でしたね。
映画の内容はもうわかっているけど、この額の文字が「小学6年生の女の子」の書だなんて。
しかも、樹木希林さんの知り合いの子が書いたものだなんて。
本を読まなければ知らなかったこと。
キャストだけでなく、監督さんやプロデューサーのお名前が流れた時にも感動。
足を痺れさせながらお茶の稽古をされたおふたりだと、本の中では何度も見たお名前です。
何だか知り合いの人が映画の中に登場したような気持ちになってしまって。
雨や雪や茶室の、本物そっくりに作り込まれた風景。
疑いもなく見ていた季節の花は、紙を折った作りものだったなんて。
二度目の「日日是好日」は何度も巻き戻しながら、小道具のすみずみまで楽しませてもらいました。
映画の舞台裏まで想像させてもらえる、本を読んだ者の特権です。
夏季限定の「たねやの水羊羹」を待ちわびるようになったのは、森下さんの本を読んでから。
「猫と一緒にいるだけで」に感化されては猫が好きになり。
森下さんの本から影響を受けたものは数知れず。
本には書かれていませんが。
たねやの梅ゼリーもこの季節限定のお楽しみです。
映画「日日是好日」を見たことがある人は、「茶の湯の冒険」を読んでもう一度。
映画を見たことのない人は、本を読む前に映画を見て、本を読んでからもう一度。
なんだか無性に・・・
樹木希林さんに会いたくなりますよ。