2023年 09月 17日
ガラス風テクスチャーの作り方☆「遮熱ペイント」実験記録

初めてトライする塗料は未知の世界。
失敗の繰り返し、発見の連続です。
ガラスペイント(曇り)の塗装面と塗り比べてました。
ガラスペイント(曇り)より透明度が高く、表面の粗さが目立ちます。
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その粗さを逆手に取って表現したのが「すりガラス風」。
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直射日光を避けたい場所にもサッと立てかけられて便利。
ハンドメイド雑貨にも応用できる遮熱ペイントです^^
基本の塗り方はメーカーさんがご紹介されているので、それが全て。
「遮熱ペイント」は窓ガラス用に開発された塗料ですが、この塗料があればこんなこともあんなこともできる。
そういう「おまけ」部分を探るのが、実は私の密かな楽しみだったりします^^
いちユーザーとしても、引き出しは沢山持っておきたいところ。
プラスαを加えた提案ができるのもアンバサダーの醍醐味。
まだ知られていない新塗料の魅力を、ひとりでも多くの人にお伝えするのが私の使命だと思っています^^
今日は、ターナー色彩の新塗料「遮熱ペイント」を使った塗り方アレンジをご紹介☆
まず、ゆらぎのある泡入りガラスから着想を得た「アルトガラス風」の作り方からご紹介したいと思います。
下敷き(セリア)に遮熱ペイント(クリア)を左官コテで塗っていきます。
うっすらと水色がかっている「クリア」ですが、乾くと透明になります。
塗料は高粘度。
スプーンですくって下敷きの上に置きます。
コテで塗料を薄く、フラットにのばしていきます。
ところどころスポンジで叩いてアクセントをつけておいても。
ランダムな波模様が特徴的な「アルトガラス」。
穏やかな流れの中に泡が入った、清涼感のあるガラス風テクスチャができました^^
スポンジで叩いた部分は細かいドットの集合体になるので透明度は低くなります。
試作で起きた問題点は、なぜそんな現象が起きたのかも追求。
-NG-
塗膜が厚いと乾いても透明になりません。
逆光・・・厚い部分が黄みがかって見えます。
順光・・・塗料の水色がそのまま残って見えます。
なるべく薄くフラットな塗膜を作るのが、透明ガラス風を作る最大のポイントです。
「アルトガラス風」に模様を付ると遊び心ある「アートガラス風」に。
型に使ったのはテープの芯。
塗料が乾かないうちにスタンプするようにして模様をつけます。
塗料が乾くとこんなかんじ。
次に、縞模様がレトロな「モールガラス風」の作り方をご紹介します。
刷毛に塗料をとり、上から下まで一気に塗り下ろします。
裏面に付いてしまった塗料は乾燥後に処理します。
ウエットティッシュで擦って剥がしとります。
昔の引き戸棚などでも使われていた波形ガラス。
昭和レトロな「モールガラス風」ができました^^
今回は刷毛跡を利用してストライプ柄を作りましたが、改善の余地あり。
幅を変えるとバリエーション豊かなモールガラス風ができそうですね。
湾曲ストライプの波模様を作ってみても面白い。
表面を粗さが乾燥後にどう影響するか実験してみました。
-乾燥後-
盛り上がった部分が透明になりません。
遮熱ペイントでテクスチャーを作る時は、塗膜を薄く作ることが必須条件ですね。
遮熱ペイントは乾燥後、塗膜を剥がすことができます。
剥がし方はとっても簡単。
水にしばらくつけ込んでおくだけでOK!
1時間ほどすると、塗膜がゆるく柔らかくなってきます。
プツプツと気泡のように見える部分は、すでに剥離しています。
指先で傷を付けてそこからぺり~っと剥がします。
塗膜は薄皮のように伸びて引っ張りやすくなっています。
塗膜をきれいに剥がしとることができました。
これは遮熱ペイントだけでなく水性塗料(ミルクペイント・アイアンペイント等)なら大抵使えるリセット術。
失敗してもやり直しが効き、飽きたら塗膜を剥がして現状回復。
破棄しなくても新たなリメイク資材に使えるエコですね^^
同じ原理で、塗るものと塗料の隙間に水分があると、これと同じ現象が起こります。
きれいにペイントできたのに、乾いたらプツプツ気泡みたいなのができて塗膜が浮いてしまった。
そんなことにならないように、塗るものの表面は完全に乾かせた状態でペイントしましょう^^
まだまだ未知なる可能性を秘めている「遮熱ペイント」。
皆さんも是非、いろいろなガラス風テクスチャーを作ってみてくださいね☆
