2022年 03月 03日
人生初チャレンジ☆「活版印刷」やってみた!
今(我の中で)最もアツイ場所といえば「THE LETTER PRESS」!
2月に3回も行った。
経緯は コチラ の記事をご覧下さい。
この日は訪店3回目、先週お尋ねした時の写真です。
こちらのショップでは店内にある活字を自由に組んで版をつくり、活版印刷をさせてもらえます。
「活字」とは活版印刷に使う凸字型のこと。
鉛の重厚感が漂う男前集団です。
今回使わせてもらったのは、手動活版印刷機「テキン」です。
思わず「かわいい!」と感じた人もいらっしゃっるのではないでしょうか。
「THE LETTER PRESS」の母体でもある「YAMAZOE PRINTING INC.」のHPでは、所有されているテキンを「ロボを飼う」と表現されています。
『古い印刷ロボ飼ってます』
活版印刷を大切に継承されてきた愛が伝わってきますね。
さて、このロボ型キャラクターのようなこちらの「テキン」。
今回担当して下さったのは「YAMAZOE PRINTING INC. 」デザイナーのO友さんです。
早速、活版印刷はどのようにしてやるのか見てみましょう。
O友さん、よろしくお願いします!
まずはインキ選び。
好みの色をチョイスできますが、活版文字といえば黒でしょ!
「スミ」でお願いします!
パレットナイフの先に取ったインキをディスクにのせてもらいます。
ペタッ!
「O友さん、インキ少なくないですか?」
「あ、そうか。
まんべんなく何度もペタペタしてナイフでのばしていくんですね?」
「いいえ、これだけです!」
そう言ってインク瓶をしまおうとするO友さんに
「まさか、インキをケチって・・・」
そう詰め寄ったのは、自分も活版印刷したいと会社を休んで参戦してきた我が旦那です。
私は3回目の訪店ですが、旦那はこの日初めて。
この日は堂々の平日、有給休暇をとった甲斐がありましたね。
中年おやじも大興奮する「THE LETTER PRESS 」!
はしゃぎすぎてなかなか作業が進みません。
さて、チビっとインキの続きに参りましょう。
O友さんがレバーをひくと、ディスクが回転。
すると同時に、どこからともなくツインローラーが出現したではありませんか!
レバーをもとの位置に戻すとローラーが下がり、また姿を消しました。
この作業を繰り返すことでディスク上のインキが伸び、ローラー自身もインキをまとうようです。
O友さんにレバーの引き加減をご教授頂き、レッツチャレンジの旦那です。
この人も活版印刷初体験!
ディスクとローラーにインキがどんどん広がっていますね!
ワッショイワッショイ!!
小さじ一杯ほどのインキがなんということでしょう!
レバーの上下運動だけで、ディスクとローラーにインキが均等に伸び広がりました。
ビフォーアフターはお隣のお友達と比較するとわかりやすいですね。
もう、ロボキャラにしか見えません(笑)。
次は「版」のセットです。
今回は活字組版で印刷するのではなく、予めお願いしておいた「オリジナル版」で活版印刷したいと思います!
データを入稿してからわずか数日、高速納品にも驚きました。
ひと月は待つだろうと覚悟していたのに3~4日で出来上がるという。
熱が冷めないうちに次の工程へステップできる。
これ、すごく大事ですね!!
オーダー版は樹脂凸版と金属(マグネシウム)凸版があります。
樹脂凸版に比べ金属凸版はプレスした時に凸部分がつぶれにくいので、文字や絵柄がシャープに出るのだそう。
迷わず金属凸版をお願いしました。
だって、イメージしてたよりも随分安い!!
金属凸版(名刺サイズ)3,300円
樹脂凸版(名刺サイズ)2,200円
テキンの版サイズは名刺サイズ(推奨)、用紙はA4まで可能だそうです。
奥に版、印刷したい用紙を手前にセットします。
紙のぴったりど真ん中に印刷するには、用紙と版の位置合わせが重要です。
O友さんがこの日一番時間をかけられていた工程です。
さすがはデザイナーさん。
依頼者の無言のメッセージをくみ取って下さっている。
こちらのネジは、レバーがこれ以上下がらないようにする「ストッパー」。
印面の凹み加減をこれで微調整するのだそう。
事前にサンプルを見せていただき、用紙を10種セレクトしておりました。
活版印刷には空気を含んだ柔らかい紙が適しているのだとか。
ただ厚ければよいというわけではないんですね。
準備がようやく整いました!
塗装用の作業エプロンを持参しておりましたが、「THE LETTER PRESSエプロン」をお借りして(無料)。
前置きが長くなりましたが、ここからが本番☆
レッツ活版印刷!
まず、レバーを引いてディスクのインキをローラーに塗り広げます。
コーナーマークしてくれた位置に用紙をセット。
レバーを引くと版板と用紙板、2枚が閉じるように密着。
キュッと軽く下げるだけでは、ストッパーまでレバーが到達しませんでしたので、
体重をのせて
グイ~~~ッと。
レバーを元に戻すと版板と用紙版が開き・・・
手前の用紙にちゃんと凹印刷されています!
感激!!
1枚、そしてまた1枚に感激です!!
いちいち感激している場合でないことに気づいても、感激します。
しかし、どんどん刷らないと時間内に終わりません。
活版印刷機の使用料金は時間制です。
(90分 2,750円)
日頃の運動不足がたたり、腕力まで低下してしまったのだろうか。
生々しく見苦しい姿です。
早々に限界を悟り、旦那にバトンタッチしました。
それでも翌日筋肉痛になりましたけど(汗)。
旦那はコツをつかんでスイスイやっていたので、きっとやり方が悪かったのだ。
O友さんと話が盛り上がりすぎたのもアレでした。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。
ラストは巻いて巻いて、閉店時間ギリギリにコンプリート!
インキは完全に乾くまで1日ほどかかるそうです。
持ち帰り時には、裏写りしないよう合紙をはさんで下さいました。
しかしこのトレイ、すごくかっこいいですね!
閉店時間なのに、細かなことにいちいち反応してしまう。
終始ガチガチに脇を固められ、くだらない質問にも快く応じて下さったO友さん。
本当にありがとうございました!
実はもう1版、葉書サイズの金属凸版を作ってもらっています。
時間内にできなかったので・・・
2月に3回
3月は何回行けるかな「THE LETTER PRESS」!
次回は担当が変わっていたりして(汗)。
活版印刷は高いというイメージがありましたが、実際は想像していたよりも随分良心的。
今回の活版印刷体験にかかった費用は7,740円。
版のデザインも自分でできるフルコースでこれ。
決して高い金額ではありません。
・製版代(名刺サイズ)3,300円
・用紙代(100枚)1,690円
・活版印刷機レンタル代 (90分)2,750円
ショップの活字を使った組版での活版印刷は「活版印刷機レンタル代 2,750円」のみ!
(印刷用紙は持参してもOK)
「THE LETTER PRESS」にはワークショップや印刷サービスなど、手頃価格でチャレンジできるサービスが他にもいろいろ揃っています。
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やってみたいですよね!!
駅からも近くて周辺にはカフェも多数。
行ってみたいですよね!!
今(我の中で)最もアツイ場所「THE LETTER PRESS 」!
恐ろしい形相でワッショイワッショイしている女がいたら、それは私かもしれません。
見かけられたら是非お声かけください^^