2018年 07月 19日
夏の帰り道

ズボンの「ポケット」に入れて、嬉しそうに持って帰ってくるもの。
夏、男の子、あるあるですか?
母が発狂するのわかってるから、余計に嬉しそう。
「 ええもん 見せたろかぁ ~ 」
・・・って、魂胆見え見えの顔。
通学帽を大事そうに抱えて、何やらたくらみ顔で帰宅してきた日。
わかっていますとも、セミでしょ。
毎年恒例すぎて、母ももう慣れてきちゃいましたよ(汗)。
幼稚園の頃はズボンのポケットに入れて帰ってきてたんだから、それを思えば帽子など、まだまし。
「抜け殻?それとも成虫?どれ、見せてごらん」
・・・・・って、
死んで・・・・・・
学校の帰り道で息子が拾ってきたのはセミの幼虫。
すでに瀕死の状態でした。
「・・・・・・・残念ざます。
クワガタの虫かごに入れっぱなしだと餌食になってしまうから、玄関の花壇に埋めに行ってあげるざます」
拾った時はまだ動いていたと言うので、しばらく様子を見ることに。
「この時期にまだ幼虫というのも・・・・・
もしかすると台風「マリア」の被害虫かもしれないざます。」
あれこれと手を尽くしたけども、動きません。
息子もあきらめたようで虫かごから離れました。
「ぽんたちゃま、きっとその子は最期をぽんたちゃまの側で過ごしたかったのかも・・・
マンションの玄関の花壇に埋めてあげましょ」
自分でそう言っておいて、埋葬しながら涙腺が。
年々、涙もろくなって困っています。
ただ埋葬するだけに拾ってきたセミの幼虫を供養した、気温38℃の昼下がり・・・。
「それより、その滝のように流れる汗を洗い流してくるざます。
見ているだけで暑くなってきちゃうざます・・・! 」
幼虫のことは5分で忘れ、お風呂でお絵かきを楽しむ息子です。
お風呂のクレヨンセットは、お子様ランチのおまけでもらった玩具。
「 ぽんたちゃま、もうセミは勘弁して欲しいざます・・・・・!」
