2017年 07月 24日
DIY達人への近道はペイントにあり!?マイベストな塗料の選び方
かつては男性が主役だった日曜大工。
木を切って組み立て、色を塗り、あっという間に出来上がる机や棚。
お父さんって何でも作れてすごい!
そう言われていたのは昭和時代の話・・・?
今では華奢な女性がバリバリと木工をこなすDIY女子全盛期で、テレビや雑誌、SNSでは空前のDIYブーム。
DIYの市民権は男性ではなく女性が得たようにも思えるほどの賑わいです。
電動工具を巧みに使いこなし、いとも簡単に大型家具を作ってしまうDIY女子、かっこいいですよね!憧れます!
ですが彼女たちのような本格的なDIYを目指すのはなかなか難しいもので、どんな道具を揃えて何から始めればよいのやら、悩ましいですよね。
そこで今日は塗料と筆(刷毛)さえあれば気軽に、しかもDIYの達成感も充分に得られる「ペイント」についてお話したいと思います。
ですが一口に塗料と言ってもその種類は実にさまざま。
塗料缶のデザインもおしゃれで、ついパケ買いに走っちゃうこともありますよね。
では何を基準に、自分にあった塗料を見つければよいのでしょうか?
いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ・・・どのように
塗料に限らずですが、製品はその質だけでなく、自分のライフスタイルを基準にして選ぶのがポイントです。
高品質であることに越したことはありませんが、使い手ありきでで選ばなければ、その商品を充分に使いこなすことができないからです。
六何の原則になぞらえてみましたが、私の場合だと「家事の隙間時間に」「家の中で」「私が」「工作雑貨を」「趣味として楽しむ為」そして「手軽に」になります。
・趣味の工作雑貨に使うので、高額で高品質なものではなく定着のよい水性塗料が少量あればOK
・製作物が大きくないため容量より色数が必要
・収納スペースを取らない大きさがよい
・作業にスムーズに入れる簡易パッケージがよい
欲張りなその条件を満たすもの・・・それがマイベストな塗料になるというわけです。
■水性ウッドステイン
ステインは表面に塗膜を作らず内部に浸透し、木目を活かしたまま着色することができるので、木工DIYで広く知られている塗料です。
しかしこれまた多くのメーカーから数え切れないほどの商品が販売されており、マイベストを見つけるのは容易なことではありません。
ですがステインは私の作品つくりには欠かせない要といもいえる塗料なので、妥協することはできません。
さまざまなステインを試し、行き着いたのが、上記の条件をクリアした水性ウッドステインで、愛用歴5年の相棒です。
この商品を選んだ理由はたくさんありますが、そのひとつがこのコンパクトなボトル容器。
容量は100mlで価格は400円!お試しにもちょうどよいサイズです^^
製品だけでなく、使いやすさという付加価値も、物選びの重要ポイント。
いくら高質な製品でも使い勝手が悪ければ、次また購入しようとは思いません。
容器の口に筆(小刷毛)が入るので、持ち運びやちょい使いできるのもこの商品のいいところ。
刷毛を使う場合は容器に溶剤を移し替えて使います。(豆腐の空きカップがおすすめ)
刷毛(筆)で対象物に塗料をのばして着色します。
水性ウッドステインは水性塗料なので、水で薄めて濃度を調節することができ、テクスチャ作りにも大変重宝します。
塗料には水性と油性がありますが、水で希釈洗浄できる水性と違い、油性はペイント薄め液が必要になる面倒があるので、私は油性は使いません。
水性塗料はイヤな匂いもほとんどなければ、手についても水で洗い落とすことができるので気負わず使えます。
ちなみに私が愛用しているブラウン系は左から
「チーク」「ブラジル」「ウッドランドブラウン」「オバンコール」「マホガニー」
左から「ウォームグレー」「アンティークグレー」「ブラック」「モスグリーン」「パイン」
単色塗りでもその効果は充分得られますが、色を重ねていくことで、、、
もっと素敵な表情を作ることができるんです!
ステインを重ね塗りして、古材風のニュアンスを表現します。
ベースのステインが完全に乾いたら、水で薄めたブラックを筆で少量落とし、ティッシュで押さえるようにして拭き取ります。
これをまんべんなく繰り返し、茶染みの風合いを加えます。
経年の使用感を出すため、白い塗料でペンキがはねたような汚れ加工を施します。
写真ではアンティークワックスを使っていますが、白い塗料であれば何でもOKです。
再び茶系のステインを塗布し、下地と描写部分を馴染ませます。
ちなみにbeforeはセリアの木板(45×9cm)。
色を塗っただけですが、ビフォーアフターの差は歴然、
これがDIYペイントの魅力です!
木板を整列させてパッチワークパネルにしてみました。
縱に5枚並べると横幅とぴったり賞!
木の風合いにラスティック感が加わり、壁に立て掛けておくだけでも存在感のある1枚です!
隣り合う板の断面を接着してパッチワークパネルをつくり、裏面にセリアの合板(45×30)をネジで留めて補強しています。
背面が引き立て役になり、コントラストのある美しい写真を撮ることができます。