2015年 04月 03日
テレビボードのDIY作業風景
皆さんこんにちは! 代行4日目の今日は先日紹介したテレビボードの
実際の製作過程をご紹介したいと思います☆
ここまでDIYで家具を作るメリット的な部分をいくつかご紹介したわけですが、
じゃ、実際自分で作るとなるとどんな感じになるのかな?というイメージが
なかなか湧いてこないというかピンとこないと思うんで、
作っているときの実際の作業風景を見てもらおう!っていう寸法です。
ただ、いつものように細かく解説付きで書くと、すごく長くなっちゃうんで
今日は淡々と「家具ができあがるまでの過程」をお見せしようと思います。
まずは、テレビボードの完成写真をご覧下さい。 ↓

我が家の家具は全てpinkoさんがイメージデザインして、僕の方で
構造的に家具として耐えうるように設計し、デザインを固めて作っています。
「作曲はpinkoさんで編曲が僕」 みたいな感じ。
つまり、大元のデザインはpinkoさんが書くわけなんですが、
これがまた毎回、色んな意味で凄いんです!
早速今回のテレビボードのデザインスケッチを見てみましょう! ↓


・・・・もうね、なんといったらいいのかコメントに困るレベル(呆)
ただね、僕らも結婚して長いもんで、こんなラフだけで大体pinkoさんが
どんな感じのものを作ってもらいたいのかが分かっちゃうのが不思議(笑)
で、デザインラフをもらったら、次に構造的な部分や家具の剛性を僕の方で計算し、
全体の設計をしていきます。この設計にはものすごく時間をかけます。
実際これくらい複雑な家具になると、例えば板の組み方や組順、
カットする板の枚数も多くなり、かなり複雑になる。
だから頭の中で何度も何度も組み方をシミュレーションして設計し、
これで大丈夫!となったらまずは板のカット図を書きます。 ↓

これをもとに板を切っていくわけなんですが、ここまでちゃんとカット図が
書いてあれば、店員さんに渡すだけでホームセンターでカットしてもらえます。
ただ、ホームセンターのカットは1~2mmくらい平気でズレて切られるので
特に寸法にシビアなものを作る場合はあまりおすすめできません。
そんな理由から、僕の場合はほとんど自分でカットしています。
あと、ホームセンターのカットは「一直線カットのみ可能」です。
だから、例えばこんなのは自分でカットしなきゃいけない ↓


ちなみに僕は、カットするのに「ジグソー」という切削器を使っています。 ↓




ただ、こういった曲線の場合はフリーハンドでカットします。 ↓


場数を踏んでいく毎にだんだんうまくなってくると思います。
次に塗装について。
普通、家具を組み立ててから色を塗るって人が多いと思うんですが、
実際先に塗っておかないと、組み立ててからではうまく塗れないところが
いっぱい出てくる。特にツートンカラーなんかの場合は
こういったシチュエーションが多いです。
その場合はこんな感じで板組の前に塗装しておきます。 ↓

養生しながら色を塗っていきます。
ちなみに白く塗ったところはカッコイイ段差?みたいなのが出来ているんですが、
これは「トリマー」という切削器を使って、こういった装飾を作っています。
その後、これまた塗装でこんな感じのダメージ加工を入れます。 ↓

これも僕の場合は「削る」ではなく「塗る」でやっています。
と、ここまでが今回の塗装でのポイント。
次に板組(=組み立て)の様子を見ていきましょう! ↓

テレビは重量物なのでこれくらいの本数は必要。じゃないと重さで板が反っちゃう。
でも、なんか足の配置が美しくないですね。特に真ん中の2本だけ位置がおかしい。
その理由はこちら ↓

6本より4本で立っている方が重量感があって見た目美しいから。
だから故意に真ん中の足を奥に引っ込めて見えづらくしているわけ。
じゃ、次に行ってみましょう! ↓

ポイントは「ネジが見えないように組む」ということ。
どういうことかっていうと、ちょっと何枚か前に見てもらった写真を見て下さい。↓

で、このネジに注目して、もう一回この写真を見て下さい。↓

そうなんです。足から先に組んだのは、ネジを隠すためだったんです。
ネジの頭の上に仕切り板を組むことによってネジが見えなくなるという技(?)。
これも設計の段階でここまで組み方を計算しておかないといけないので、
最初に書いた通り、この「設計」というのは極めて重要。
とにかく何度も何度もシミュレーションして
よし!完璧!となるまでは絶対に作り出しちゃダメ。これとても大事。
じゃ、次の写真を見てみましょう☆ ↓

この角度から見て分かる通り、やはり真ん中2本の足が見えません。
4本足で立っているみたいでしょ?これも目論見通りで大成功☆
・・・といったところで、今日はここまで。
明日に続きます☆
