2017年 06月 10日
古本ロマン
古本には新書にはないストーリーが宿っています。
誰かが読んだ本ということで
古本に抵抗がある人もいるかもしれませんが、
古本でしか味わえない喜びもあるんです^^
気になるジャンルやタイトルの本は自分と同じような
趣味や好みを持った人が読んでいたと思うので、
なんだか安心して受け入れられるというのもあり、
私は古本屋をよく利用します。
新書に比べ値段が安いこともありますが、
古本屋には書店に並んでいない絶版本なども多く
見たことのないお宝本が並んでいるんです。
しかも驚きの値段だとものすごく得した気分!
先日ブックオフで見つけた掘り出しモノは
大橋利枝子さんの手芸本。
2006年に発行された本なので10年以上前のもの。
普通の書店では見られないお宝本です。
しかも200円・・・!
コアなファンなら1000円出しても惜しくないレア本を
こんな良心価格で提供してくる古本屋さんに感謝です!
10年前のものとは思えない色褪せない内容で
何度見返してもうっとり・・・。
苦手な裁縫の世界ですが
本を読んでいると不思議と
手芸熱がふつふつと湧き上がってきました。
そして
本を読み終わり、最後のページをめくると
レシートが出てきたんです!
2010年9月14日 SAN EI 今川店
レンゲ蜂蜜とチョコレートシロップ、
合計687円のお買い物レシートでした。
このレシートを見つけてすぐ妄想タイムに入りました。
この本の所有者だった人はこの日
どうしてもおやつにパンケーキが食べたくなって
スーパーにハチミツとシロップを買いに出たんだろうな、と。
この本を読みながらパンケーキと紅茶で
今日のチクチク部に向けての腹ごしらえ。
今川は自転車圏内なのでもしかしたらその人とは
どこかですれ違ったことがあるのかもしれないし、
ママ友のだれかだったりして・・・
そんな想像を巡らすとノスタルジックな気持ちを通り越して
その人に会ってみたいと思っちゃうんですよね。
古本にはたまにこういう
思わぬおまけが付いてくることがあるんです。
前所有者の足跡が残っているとこれも縁、
嬉しくなっちゃうんです。
・・・っていうか
買い取りする時(した後も)店員さんは
ちゃんと中身チェックしないんかい(笑)?
( こういうのは大歓迎だけど )
古本のおまけといえばこちらもそう
数年前ジャーナルで購入した古い楽譜です。
ペラペラページをめくってると、
p49にモノクロ写真がはさまっていたんです。
1952年
yuliette in het bos
「 森の中のユリエットさん 」
ガールフレンドの写真を励みに
辛い練習に勤しむ若い男性・・・。
(のだめの彼の千秋先輩のような)
甘いラブストーリーを想像してしまいました*^^*
ユリエットさんはご存命なら今は
90歳くらいのおばあちゃんでしょうか。
1952年以降この2人がどうなったかが気になります。
この写真と楽譜をユリエットさんにお渡しできたら
どんなに素敵なことか・・・。
ちなみにこれはオランダ語だそうで
師匠が和訳してくれました^^
古本に添えられた素敵なおまけ・・・
そのおまけをつけてくれた本人はそれには
気付いていないと思いますが、受け取った側は
こっそりその人の秘密を見ちゃったような
ドキドキ感と妙な懐かしさと、
時と場所を越えてあったかい気持ちになれるのでした。
レシートも写真も、